海外のクレジットカード支払い・キャッシング時の手数料やレートのしくみ!比較や計算方法も解説!

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海外旅行でクレジットカードを利用した際の「手数料」って、どのくらいかかるのか気になりますよね。

日本国内との違いは、海外でクレジットカード支払いをした場合、一回払いからでも手数料が発生することです。

レートや、カードの事務手数料など・・
なんだか複雑なイメージがありますが、その仕組みや算出方法などが分かればそこまで難しくないですよ。

この記事では、15カ月間海外を渡り歩いた筆者が「クレジットカードを海外で利用した場合の手数料の仕組みや算出方法」について、できるだけ分かりやすく、図解も交えて具体的に説明していきます。

この記事は、大きく分けて2つのシーンから構成されています。

  1. カード支払い時
  2. キャッシング(現金引き出し)時

海外での「手数料」の仕組みは、カード利用シーンごとに異なっているので、分けて考えると理解しやすいです。

この記事を読めば、海外での「カード支払い時」と「キャッシング時」で、具体的にどのくらいの手数料がかかるのかが計算できるようになりますよ。

1. 海外でクレジットカード支払いをした場合の手数料やレートについて

海外でクレジットカード支払いをした場合の手数料やレート
旅行中にショッピングや食事などの料金をクレジットカードで支払った場合にかかってくる手数料には、大きく分けて2種類あります。

基準レート
(両替手数料)
VISAやMasterなどの
国際ブランドに支払う手数料
外貨取扱手数料
(海外事務手数料)
カード発行会社に支払う手数料

つまり、海外でクレジットカード支払いをした場合には、現地での「カード利用額」に、手数料としての「基準レート」と「外貨取扱手数料」を上乗せした総合計金額が最終的に請求されるということです。

海外でクレジットカード支払いをした場合

そもそもレートって何?

レートという言葉は聞いたことあるかと思います。

例えばレートが「1ドル = 100円」だとすると、現地で1ドルのものが日本円だと100円で購入できるということです。

しかし国が違えば通貨も異なるので、日本円のまま支払うことはもちろんできません。

この場合、1ドルのものを買うためには、まず日本円をドルに交換(両替)する必要があります。
この通貨の交換(両替)の基準となるのがレートで、一般的には「為替(かわせ)レート」と呼ばれています。

為替(かわせ)レート

この為替レートは日々上がったり下がったりを繰り返していて、例えば対ドルの場合「1ドル = 90円」であれば(円の価値が高いため)円高、「1ドル = 110円」であれば(円の価値が低いため)円安と言われます。

レートとは、異なる国の通貨を交換(両替)する際の目印となる比率のこと。

国際ブランドによって基準レートが違う!

それでは、海外でクレジットカードの支払いをした場合にかかってくる手数料を詳しく見ていきましょう。

手数料を詳しく見ていきましょう

手数料の1つ目は、国際ブランドの「基準レート」です。

海外でクレジットカード支払いをすると自動的に現地通貨に両替されて支払われるのですが、その両替の基準となるレートは国際ブランドごとに異なっています。

国際ブランド各社(VISA・Master・JCB)で基準としているレートが違うということは、カードの国際ブランドの違いで、手数料にも差が出るということです。

カードの国際ブランドの違いで、手数料にも差が出る

基準レートが良い国際ブランドはどれ?

レートは日々上がり下がりを繰り返しているので、実際にはどの国際ブランドが一番良い基準レートを採用しているのかは一概には言えませんが、ネット上の情報や、統計的には「MasterCard」の基準レートが一番良いという結果が出ています。
「MasterCard」の基準レートが一番良い

● 海外でカード支払いが多い人は「どの国際ブランドにするか」という点も、カード選びの大事なポイント。
Masterブランドの基準レートは良い。

外貨取扱手数料をカード会社ごとで比較!

外貨取扱手数料をカード会社ごとで比較
手数料の2つ目は「外貨取扱手数料」です。

これらはカード会社に支払う手数料で、海外事務手数料とも呼ばれています。

外貨取引手数料の設定は、カード会社ごとに異なります。

カード発行会社 VISA / MasterCard JCB
三菱UFJニコスカード 2.16% 2.03%
三井住友カード 1.63%
※2019年7月1日より 2.16%に変更
JCBカード 1.60%
ジャックスカード 1.63% 1.60%
オリコカード 1.63% 1.60%
エポスカード
(VISAのみ)
1.63%
楽天カード 1.63% 1.60%
イオンカード 1.60% 1.60%
セディナカード 1.60% 1.60%

カード会社ごとの比較結果を見てみると、VISA・Masterブランドでは、“イオンカード” と “セディナカード” が、外貨取扱手数料が 1.60% と優秀!

またVISA・Masterブランドのカードが概ね 1.63% なのに対して、JCBブランドのほとんどのカードは 1.60% と低い(お得な)設定になっています。
銀行系カードは、2.00%以上と割と高めに設定されています。

外貨取扱手数料が低いJCBブランドを選べばお得?

一見すると、JCBブランドを選ぶと手数料が安くてお得なように感じますが、海外での国際ブランドシェアは圧倒的にVISAとMasterが2強で、JCBブランドのカードが使える場所はまだまだ限られているのが現状です。
JCBブランドを選ぶと手数料が安くてお得なよう
海外利用が多い人は、国際ブランドはVISAかMasterCardを選ぶと使い勝手がいいです。
前述のとおり、基準レートが良いのはMasterCardです。

● 海外でカード支払いが多い人は、外貨取扱手数料の低いカードを選ぼう。
● JCBブランドは外貨取扱手数料が低くお得に感じる一方、利用できるエリアが限定されているため、海外での使い勝手は良くない。

手数料の計算方法!【カード支払い時】

ここまでは、海外でクレジットカード支払いをした場合にかかってくる手数料を2つ紹介してきましたが、言葉や数字だけだと・・現実的にイメージしづらいですよね。

ここからは実際に現地でクレジットカード支払いをした場合「手数料を含む最終的な総合計金額」を算出してみます。

算出するための計算式は(何度も出てくる)コレ↓です。

算出するための計算式

【例】海外でREXカード(MasterCard)を利用した場合


● カード:REXカード
● 国際ブランド:MasterCard
● 発行元:ジャックス

例えば、海外のレストランでの食事代50ドルを、REXカード(MasterCard)を使ってカード支払いした場合で見てみます。

MasterCardの基準レートは、「1ドル = 100円」と仮定します。
ジャックスの外貨取扱手数料は、1.63%です。

MasterCardの基準レート(仮) 1ドル = 100円
ジャックスの外貨取扱手数料 1.63%

具体的な計算式はこうなります。

具体的な計算式

50ドル × 100円/ドル × 1.0163
= 5,081.5円(総合計金額)

手数料を含む総合計金額は、5,082円 になりました。

うち手数料は、82円 です。

※この5,082円がカード会社から請求される金額です。
※カード決済手数料の、小数点以下は四捨五入されます。

2. 海外でキャッシング(現金引き出し)する場合の手数料について

海外でキャッシング(現金引き出し)する場合の手数料
続いては、海外で手持ちのお金がなくなった場合にクレジットカードを使ってATMから現地通貨を引き出す場合の手数料についてご説明します。

クレジットカードを使って現金(外貨)を引き出すことを「キャッシング」と言います。

海外でキャッシングする場合にかかってくる手数料には、大きく分けて3種類あります。

両替手数料
(国際ブランドごとの基準レート適用)
VISAやMasterなどの
国際ブランドに支払う手数料
ATM手数料 カード発行会社に支払う手数料
利息 カード発行会社に支払う借入利息

つまり、海外でキャッシングをした場合の手数料は、国際ブランドの基準レートに沿った「両替手数料」とATMを利用した際の「ATM手数料」、そして「利息」を合わせたものです。

海外でキャッシングをした場合の手数料

キャッシング時は、外貨取扱手数料(海外事務手数料)が発生しない。

※海外のATMの使い方や注意点については下記の記事で詳しく書いております。
こちらも是非参考にしてみてください。

キャッシング時のレートは国際ブランドごとで異なる

レートは国際ブランドごとで異なる海外でキャッシングする際にかかってくる手数料の1つ目は、「両替手数料」です。

両替の基準となるレートは、国際ブランドごとに異なっています。

つまり、カードの国際ブランドの違いで、手数料にも差が出ます。
国際ブランドの違いで、手数料にも若干差が出ます

基準レートの良い国際ブランドは「MasterCard」

ATM手数料がかからないカードがある?

ATM手数料がかからないカードがある海外キャッシング時の手数料2つ目は、「ATM手数料」です。

これは日本でATMを利用した際に発生するATM利用手数料と同じで、海外でもATMでキャッシングした際に同じように発生します。

しかし、カードによってはATM手数料がかからないものがあるんです。

カード発行会社 ATM手数料
三井住友カード 1万円以下:100円 + 税
1万円超:200円 + 税
オリコカード
イオンカード
エポスカード 200円 + 税
楽天カード
ジャックスカード 無料
三菱UFJニコスカード
JCBカード
セディナカード

ジャックス、UFJニコス、JCB、セディナのクレジットカード利用すれば、海外のATM手数料が無料です。

国や地域によっては、現地のATMを設置している会社に支払う「ATM利用手数料」が別途発生する場合があるので注意が必要。

クレジットカードのキャッシングは借金!?

キャッシングは借金!?海外キャッシング時の手数料の3つ目は、「利息」です。

クレジットカードは、カード会社が一時的にお金を立て替えた後、口座からお金が引き落とされる仕組み・・
つまり後払いの仕組みになっているので、海外でクレジットカードを使ってキャッシング(現金引き出し)をすると、一時的にカード会社からお金を借り入れるかたち(借金)になります。

海外のキャッシング時の利息は、カード発行会社のほとんどで 18.0% に設定しています。

この 18.0% は「年利」なので、もし1年間ずっと借りっぱなしだった場合の利息が 18.0% になるという意味なので、できるだけ返済を早くすれば、その分利息も安くなります。

「繰り上げ返済」で、利息は安くなる!

「繰り上げ返済」で、利息は安くなる
キャッシングの利息を安くする方法としては「繰り上げ返済」が便利です。

海外キャッシングの利息が発生する期間は・・
「借り入れ(キャッシング)した日から、カード支払い日まで」です。
「借り入れ(キャッシング)した日から、カード締め日まで」ではないので気を付けましょう。

つまり理屈上は、カード締め日ギリギリでキャッシングをして、カード支払い日を待たずにできるだけ早く繰り上げ返済することができれば、キャッシングの利息は安く抑えられることになります。

あまりにもカード締め日ギリギリにキャッシングして、利用データがカード会社に到着するのが遅れた場合は、請求月が遅れる可能性もあるので注意が必要。

手数料の計算方法!【キャッシング時】

ここまでは、海外でキャッシングした場合にかかってくる手数料を3つ紹介してきましたが、前章と同様に、言葉や数字だけでは・・やっぱりイメージしづらいですね。

ここからは実際に現地のATMでキャッシングした場合の「カード会社に支払う手数料総額」を算出してみます。

算出するための計算式が(またまた登場)コレ↓です。

算出するための計算式

【例】楽天カード(MasterCard)で海外キャッシングした場合

楽天カードでキャッシングした場合
● カード:楽天カード
● 国際ブランド:MasterCard
● 発行元:楽天カード

例えば、楽天カード(MasterCard)を使って、海外のATMから1,000ドルをキャッシング(現金引き出し)した場合で見てみます。

MasterCardの基準レート(両替手数料)は、「1ドル = 100円」と仮定します。
借り入れ期間(利息)は、カード支払い日までの30日間と仮定します。
楽天カードが設定している海外ATM手数料は、200円+消費税です。

MasterCardの基準レート(仮) 1ドル = 100円
借入れ期間(仮) 30日間
楽天カードの海外ATM手数料 200円 + 消費税

具体的な計算式はこうなります。

計算式はこうなります

1,000ドル × 100円/ドル = 100,000円(引き出したい額)
100,000円 × 0.18(18.0%)÷ 365日 × 30日 = 1,470円(30日分の利息)
1,470円 + 216円 = 1,686円(カード会社に支払う手数料総額)

カード会社に支払うキャッシング時の手数料の合計は、1,686円 になりました。

うち30日分の利息は、1,470円 です。

繰り上げ返済した場合の利息の比較

条件は同じで、繰り上げ返済した場合にかかってくる手数料を見てみます。

● カード:楽天カード
● 引き出したい金額:1,000ドル

返済期間 日数分の利息 ATM手数料を含む
合計手数料
5日 245円 461円
10日 490円 706円
20日 980円 1,196円
30日 1,470円 1,686円

返済が5日後と30日後では、利息もこんなに違います。
繰り上げ返済すれば、手数料がかなり安く抑えられますね!

まとめ

今回は、海外でクレジットカードを利用するにあたっての手数料の仕組みや算出方法を、「カード支払い時」と「キャッシング時」とに分けて説明してきました。

海外ではカード文化が当たり前なので、現地の人はあまり現金を持ち歩きません。
電車の切符購入のような少額利用でもクレジットカードが使われるのが割と普通です。

慣れない海外の地で多額の現金を持ち歩くリスクを考えれば、カードを使って支払いする方が安心・便利です。

チップ支払いや食べ歩きの際などに必要な現地通貨への換金も、レートが良い現地の両替所をさがし歩くよりも、便利なATMでキャッシングした方が断然お得ですよ。

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