クレジットカードの2枚(複数)持ちは簡単にできる?2枚目以降の申し込みと審査の前に注意すべき点

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クレジットカードの2枚(複数)持ちは簡単にできる?2枚目以降の申し込みと審査の前に注意すべき点

JCBが毎年実施している「クレジットカードに関する総合調査」の2017年度版では、クレジットカードの平均保有枚数は約3枚です。
一方で1枚しか持っていない人は22.4%なので、クレジットカードを持っている8割近くの人は2枚以上保有しています。

つまりほとんどの人はクレジットカードを複数枚利用していることになりますね。

現在クレジットカードを1枚しか持っていない人の中には、2枚目以降のクレジットカードを作るかどうかを検討している人もいるはずです。

今回は2枚目以降のクレジットカードの申し込みや審査について徹底的に解説します。
2枚目や3枚目のクレジットカードを検討している人はぜひ参考にしてくださいね。

2枚目以降のクレジットカード申し込み

まずは2枚目以降のクレジットカード申し込みについて、注意する点について解説します。

クレジットカードは2枚持ってもいいの?

JCBの調査結果にもある通り、クレジットカードを複数持っていることは一般的なことなので、1枚しか持っていない人のほうがむしろめずらしいのです。

もちろん無制限に何枚も作ることはできませんが、返済能力が許す範囲内でだれでも複数のクレジットカードを持つことができます。
しかし、カード利用枠が少ないからといって新しいカードに申し込みするのではなく、クレジットカードのサービスや特典、使い勝手などを考慮して複数のクレジットカードを持ちましょう。

利用枠が目当ての2枚持ちは?

一般的にクレジットカードの利用枠は同じクレジットカード発行会社のカードを複数持っていても、その中で最大の利用枠が限度となるので、利用枠を増やす目的は意味がありません。

つまり、50万円と30万円の利用枠のカードがあっても、合計の利用枠は80万円ではなく50万円となります。

ただし、クレジットカード会社によっては合計80万円の利用ができる場合もあるので、利用枠に関してはクレジットカード会社に確認しておきましょう。
カード利用枠を増やしたいだけであれば、どのクレジットカードでも増枠の申請をすることで利用枠を増やすことができますよ。

利用枠を増やすために新規申し込みをするよりは、今持っているカードにないサービスがある、付帯保険の補償を増やす、特定の店舗で割引があるといった、よりクレジットカードを活用するためにカードを増やしましょう。

2枚目以降の国際ブランドはどうすればいい?

クレジットカードを複数持つ場合には、国際ブランドにも注意して申し込みをしましょう。

クレジットカードにはカード発行会社だけでなく、ブランドが提供するサービスもあるので、同じ国際ブランドのカードを複数持つ意味はありません。
むしろ積極的に違う国際ブランドのクレジットカードを選んで、利用できる加盟店や特典を増やすことを心がけましょう。

さらに国際ブランドは種類によって「ショッピングカード」と「T&E(トラベル&エンターテイメント)カード」に分けることができます。
ショッピングカードはショッピングに関する優待特典が多く、T&Eカードでは旅行やエンターテイメント系のサービスが多く提供されます。

最初のカードがショッピングカードであれば、次はT&Eカードを選ぶことでサービスの幅を広げることができます。

ちなみに日本で申し込みできる国際ブランドは以下のように分けられます。

ショッピングカード
VISA、マスターカード
T&Eカード
JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ

最初にVISAカードを作った場合は、次はJCBやアメリカン・エキスプレスの国際ブランドを選ぶと、より幅広いサービスを利用することができますよ。

同時に2枚申し込みできる?

クレジットカードを同時に2枚以上申し込みすることは可能ですが、審査を通過することを考えると同時申し込みは避けたほうが無難です。

短期間に集中してクレジットカードの申し込みをすることを多重申し込みと呼びますが、多重申し込みは審査に影響があり審査通過率を低くします。
多重申し込みの審査への影響はこの後審査の解説をするのでそこで詳しく説明します。

ここでは同時に複数のクレジットカードを申し込むこと自体は可能だが、審査が通りにくくなるとだけ覚えておきましょう。

同時申し込みについて例外カードもある!

ただし、例外として三井住友カードではVISAカードを作った場合はマスターカードの同時申し込みが可能で、2枚申し込むことで審査難易度が高くなることもありません。

三井住友カードは基本的にはVISAカードをメインに発行していますが、マスターカードも同時に発行が可能です。
これをデュアル発行と呼んでいますが、マスターカードは追加カードとして発行されるので家族カードと同じ扱いになります。

50万円のカード利用枠であれば、VISAカードとマスターカードのカード利用枠は2枚で50万円です。

年会費は一般カードの場合、VISAカードが税抜1,250円で追加のマスターカードは税抜250円となるのでお得です。
VISAカードとマスターカードを同時に使うことができ、審査も一度ですむのでマスターカードを別に作るよりは効率的でおすすめです。

複数申し込みするときのルールはある?

クレジットカードを複数申し込みする場合は違う国際ブランドを選ぶとお得に利用できますが、同じ国際ブランドのカードを作ること自体は問題ありません。

しかし、クレジットカード会社のルール上で、申し込みができない組み合わせもあるのでその点について詳しく解説します。

同じカード会社発行のクレジットカード

同じクレジットカード会社でも国際ブランドのプロパーカードを発行している場合と、提携によって複数の国際ブランドのカードを発行しているクレジットカード会社では複数発行についてのルールが違います。

まずは複数の国際ブランドの発行が可能なクレジットカード会社について解説します。

楽天カードを例として複数発行のルールを説明

楽天カードでは同じ一般カードを複数持つことはできませんでしたが、2017年12月からは以下の組み合わせで複数発行が可能となっています。

楽天カード、楽天PINK、楽天ANAマイレージクラブカードのVISAを持っている場合、上記カードのJCB、マスターカード、アメックスブランドの追加発行が可能です

  • 楽天カード
  • 楽天PINKカード
  • 楽天ANAマイレージクラブカード
  • 楽天ゴールドカード
  • 楽天プレミアムカード

しかし、楽天プレミアムカードを持っている場合は、VISAブランドの楽天ビジネスカードしか追加発行できません。

同じように三井住友カードではVISAとマスターカードのデュアル発行、MUFGカードもVISA、マスターカード、JCBのいずれかと、アメックスのデュアル発行が可能です。

複数の国際ブランドの発行をしているクレジットカード会社でも、必ず複数発行を認めているわけではないので、複数発行が可能かどうかは事前に確認しておきましょう。

一方で国際ブランドを持つクレジットカード会社では、プロパーカードに関しては複数持ちをすることはできません。
たとえば一般カードとゴールドカードといった組み合わせでも同時発行はできないので注意しましょう。

国際ブランドのプロパーカードの場合は、国際ブランドもカード利用枠もおなじになってしまうので、複数持つメリットがなくむしろ盗難や紛失のリスクが高くなるデメリットだけなので、複数持ちの意味がありません。

同じ国際ブランドのクレジットカード

次に同じ国際ブランドのカードを複数作ることができるかを解説します。
ブランドホルダーと呼ばれている国際ブランドを提供している会社の中でも、JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブは自社のプロパーカードも発行しています。
これらのクレジットカード会社が発行するプロパーカードは原則として2枚持ちはできません。

つまり同じ国際ブランドで複数のクレジットカード発行はできないのです。
しかし、国際ブランドを持たないクレジットカード会社が発行するカードは、発行会社さえ違っていれば国際ブランドがおなじでも複数の発行が可能です。
わかりにくい部分なので具体的なカード会社で説明します。

JCBブランドの場合

できない組合せ
JCB発行のJCB一般カードは2枚発行できない
JCB発行のJCB一般カードとJCB EITも同時発行できない
できる組合せ
JCB一般カードとぴあJCBカードは同時発行可能
JCB発行のJCB一般カードと楽天カード(JCB)は同時発行可能
楽天カード(JCB)とJALカード(JCB)は同時発行可能

上記の組み合わせで共通しているのは、カード発行会社が違っていれば国際ブランドがおなじでも複数のカードを持てる点です。

カード発行会社が違うと提供されるサービスも違うので、国際ブランドが同じでも作るメリットがあります。
また、JCBが発行しているカードの場合は、JCBだけで発行するプロパーカードと企業と提携して発行する提携カードの組み合わせであれば同時発行ができます。

これは提携カードであれば提携先独自のサービスも提供しているので、プロパーカードにはないメリットがあるので同時発行が可能になります。

そうしないと、すでにJCBのプロパーカードを持っている人は提携カードが作れなくなり、提携先のカード会員を増やせないという大人の事情もあります。

複数申し込むときの注意点

一人に対して同時発行できる組み合わせのクレジットカードを申し込む場合、同時(同じ日)に申し込みしてもかまわないでしょうか?
それとも申し込む順番やカードが1枚発行されてから次のカードを申し込むといったルールがあるのでしょうか?

楽天カードの場合はVISAブランドのカードを持っている場合に限って、他のブランドのカードを申し込むことが可能です。

そのため同じ日に申し込む場合でも先にVISAブランドの楽天カードを申込しましょう。
同じ日といっても受付は同時にはできないので、必ずVISAブランドの受付が先になるようにして申し込むことが大切です。

しかしカード発行会社が違う場合は申込みの順番は関係ありません。
たとえばJCBカードとVISAカードが欲しい場合、どちらを先に申込なければいけないといったルールはありません。
ただし、短期間に複数のクレジットカードを申し込むと却下率が高くなることがあるので、次の「複数申込みの審査」の解説します。

複数申し込みの審査

複数の申込みが可能なカードの組み合わせあっても申し込みが可能なだけで、必ず審査を通過できるわけではありません。

次に審査の通過率が高くなるように、複数申込みの場合の審査について解説します。

2枚(複数)作るときでも審査は避けて通れない??

クレジットカードの発行会社が違う場合は、2枚目以降の申し込みであっても審査は避けられないのは当然のことですね。
既存のカードが他社カードであれば、2枚目として申込したクレジットカードの発行会社が審査を省略する理由はまったくないからです。

それでは同じクレジットカード会社のカードを追加申し込みする場合は、審査が省略されることはあるのでしょうか?

結論から言うと、この場合も審査そのものが省略されることはなく、新規申込みと同じように審査が行われます。

ただし同じクレジットカード会社に申し込む場合、1枚目のカード申込から間もない場合は在籍確認などが省略されることがあります。
しかし、1枚目を発行してからどれくらいの期間で2枚目の申し込みがあると、在籍確認が省略されるのかはクレジットカード会社によって違いがあります。

同日に同じクレジットカード会社に申し込んだ場合、在籍確認は1回しかしませんが、それは省略されたというよりは1回で2枚分の在籍確認をしたに過ぎません。
クレジットカード会社によっては2枚目でも在籍の省略をしないケースも考えられるので、在籍確認の省略はそれほど期待しないほうがいいでしょう。

2枚目のカード申込審査で明らかに有利となるのは、既存カードの利用状況となります。
最初のカード申し込みではクレジット履歴(クレジットヒストリー)がなかった場合でも、2枚目の申し込みでは既存カードの利用歴がしっかり記録されています。

このクレジットヒストリーが延滞のない良好なものであるほど、2枚目のカード審査では審査通過率が高くなりますよ。

2枚目を作るとき、審査難易度って変わる?

クレジットカードの審査難易度は何枚目として申込したかによって変わるものではありません。
難易度の高いクレジットカードは、はじめて申し込んでも2枚目として申し込んでも入会するのは難しいのに変わりはありません。

はじめての申し込みと2枚目の申し込みで大きな違いがあるのは、既存カードのクレジットヒストリーがあることで、年収や申込者の属性などには大きな違いはありません。

はじめての申し込みからの期間が長けほど勤務年数が長くなっている可能性はありますが、それだけで審査に大きな影響はありません。
そもそも審査難易度が高いカードは、申込者に高い返済能力を要求しているカードなので、何枚目に申し込んでも申込者がおなじであれば審査結果はおなじです。

2枚目のカードで審査に落ちることはあるのか?

クレジットカードの審査が1枚目は通過したのに、2枚目が審査落ちすることはあるのでしょうか?

もちろん審査は申し込みのたびに行われるので2枚目の審査が通過しないことは十分考えられますが、それでは2枚目が審査落ちする原因にはどんなことが考えられるでしょうか?

考えられる却下理由は以下の通りです。

  • 1枚目のカードの利用状況が悪い
  • 返済能力からカード1枚が発行限度の場合
  • 2枚目の申込期間が短い

最も考えられるのが1枚目のクレジットカードの利用で延滞回数が多い、2枚目の申し込み時点で未払いがあるといった場合です。
クレジットヒストリーは審査では大きな影響を与えるので、1枚目のクレジットカードは延滞がないようにきちんと支払いをしましょう。
きちんと返済を続けると、その後のカード審査ではむしろ有利になりますよ。

また、1枚目の申し込み審査をギリギリで通過した場合、2枚目の発行では審査が却下されることがあります。
特にパート・アルバイトなど年収が低い場合、2枚目のカードはすぐに申込しないで、良好なクレジットヒストリーを作ってから申し込みましょう。
少なくても1年以上の実績を積み重ねることがひとつの目安となりますね。

これはパート・アルバイトに限らずなるべく1枚目から2枚目の申込期間は長いほうが、より多くの実績が作れるので審査通過率は高くなります。

多重申し込みと審査の関係

2枚目以降のカードを申し込むことを複数申込みとも表現してきましたが、クレジットカード審査で多重申込みが原因で却下された話を聞きます。
多重申込みとは何か?複数申込みと何が違うのか?多重申込みはなぜ却下の原因となるのか?といった点を解説します。

複数申し込みと多重申し込みの違いを説明すると、「複数申し込み」は利用したいサービスがあるなど、明確な目的があって2枚目以降のカードの申し込みをするときに使います。
一方で「多重申し込み」は短期間で複数の申し込みが集中している状況で、たいていの場合は最初の申し込みが却下されて審査を通過するまで申し込み続けているケースです。

つまりカードの種類は何でもいいので1枚欲しい状態が多重申し込みですね。

クレジットカード会社からすると多重申し込みの状態の申込者は、却下が続いている状態なので、却下の原因となるものを何か抱えている申込者として慎重に審査をします。
その結果として却下率が高くなるのは当然のことですね。

多重申し込みだからといって却下率が高くなると言うよりは、もともと却下される原因を持っている人が多重申し込みの状態になりやすいと言ったほうがいいでしょう。

クレジットカードを申し込みする側としては多重申し込みの状態にならないよう、申し込みの間を空けることが必要です。

申し込み情報は個人信用情報機関に6ヶ月間記録されているので、一度申し込みをして却下された場合は6ヶ月以上間を空けてから申し込みしましょう。
6ヶ月間申し込みを控えることで勤務年数や居住年数が長くなり、審査を通過する可能性も高くなりますよ。

2枚(複数)持つときの審査について注意することは?

2枚目以降のクレジットカードを申し込むときは、はじめてのカードを申し込んだときには必要なかった注意点があります。

ひとつは1回目の申し込みからある程度期間を空けることですが、これは多重申し込みを防止するのが目的ではなく、1枚目のクレジットカードの利用実績をしっかり残して審査を通過しやすくする意味があります。
返済を遅延すると2枚目以降の審査通過が難しくなるので、1枚目のカードの返済をしっかりするのは必須です。

また、2枚目以降の申し込みを考えるのであれば、1枚目のカードはあまり増額しないことをおすすめします。
クレジットカードは実績を積み重ねると増枠の申請ができるようになり、クレジットカード会社から増枠の勧誘もあります。
クレジットカードの利用枠は基本的に利用者の年収によって左右されるので、1枚目のカード利用枠を限界まで増枠してしまうと2枚目の審査に影響することがあります。
特にパート・アルバイトで年収が少ない場合は、あまり1枚目のカードを増額しないように注意しましょう。

2枚目以降の審査に関してはすでに1枚目の審査を通過していることと、1枚目の利用実績があるので注意する点はあまりありません。

2枚目以降のカードでは既存カードの利用状況に注意していれば、むしろはじめての申し込みよりは審査の通過は簡単です。

まとめ

クレジットカードの審査は、はじめてでも2枚目でも審査のポイントはまったくおなじです。

しかし、2枚目以降の申し込みであれば、すでに持っているクレジットカードのクレジットヒストリーが良好なほど審査通過率は高くなります。
クレジットカードは審査を通過してからが本当の意味で重要と言えます。

2枚目以降のクレジットカード審査を簡単にするのも難しくするのも、最初のカードをどのように使うか?にかかっているからです。

また、同じサービス内容のクレジットカードを選ぶと、複数のカードを持つ意味がほとんどなくなるので、2枚目のクレジットカードを選ぶときには国際ブランドやサービス内容を十分にチェックして、メリットのある組み合わせにしましょう。

クレジットカードの保有枚数は平均で3枚と言われていますが、実際に持ち歩いているカードの平均は2枚です。
3枚持つのであれば3枚とも利用価値のあるクレジットカードを選択して、3枚とも活用しましょう。

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